大学広報について思っている事を書いてみた

2017-01-18

大学職員

t f B! P L


7091は以前、約5年広報関係の部署に所属しておりました。



配属になった時は今から10年以上前になります。(懐かしい。。。)
その時は、広報のこの字も分からず、そこから民間企業から広報関係専属で大学職員になられた先輩に色々教えて頂きました。

一眼レフカメラを持たされ、色んな所へ取材に行き、取材後はそのイベントの記事を書くという、まさしく新聞記者のような仕事。これがとても大変でした。でもその経験がきっとこのブログを書いても苦にならない事に繋がっているのかもしれません。

また、既にWEBサイトが主流の時代でしたから、WEBサイトのリニューアルにも微力ながら携わることが出来ました。
今振り返ると本当に貴重な経験でした。大学職員にこんな仕事があるんだと大きな可能性を感じるそんな日々でした。
そんな背景を踏まえつつ、大学広報について考えてみたいと思います。


広報業務は多種にわたる



広報と一言で行っても様々な仕事があります。
先ほども紹介しましたが、その他にも下記のような業務があります。

  • 各種取材業務
  • WEBサイトの情報発信、管理運営
  • 記者会見
  • CM、広告などの対応
  • メディア対応
  • 社内報
  • 社外法
  • プレスリリース

上記のようにかなり広範囲な業務と言えます。こちらは大学広報に限らず、一般企業でも広報関係のスタッフの業務かと思われます。
では大学広報について7091なりに考えてみたいと思います。

大学広報は大きく分けて2つ

1、入試広報

こちらは大学広報の主流でしょうか。
対象は受験生、受験生保護者、高校、予備校などになります。
先日WEB出願についての記事を書きましたが、大学としてより多くの志願者獲得に向けて、広報活動をどの大学も必死に行っております。
広報活動の中身ですが、年間通じて行う、各地区での大学合同での企業企画の高校生対象の入試説明会参加、高校へ出向いての大学入試説明会、大学教員が高校へ出向いての出前授業、直接高校へ出向いての営業活動(通称、ドブ板営業)、高校進路指導者対象の説明会の実施、大学独自で行う、大学に高校生を招いてのオープンキャンパスなどの直接的な営業活動
入試制度の新聞の囲み記事、CMでの案内、広告等、駅看板、入試媒体での学校紹介、マスメディアを通じて広くPRする間接的な営業活動があります。
こちらの業務は主に入試部や広報部が主で行います。

2、ブランド広報

こちらは学校の存在意義、長い歴史や伝統の中で築き上げてきたブランド力を広く世の中に広報する業務です。最終的には学校全体のプレゼンス(存在感)を高めることを最大の目的としています。
例えば、周年事業に関わる広報やブランド力向上のために同窓生や保護者、企業向けの冊子やCM,WEBサイト等があげられると思います。こちらの業務は広報関係の部署の方が主として行うべき業務でしょう。

経営戦略と広報戦略は表裏一体

こちらは企業についても同様ですが、広報は、組織の経営戦略がそのまま広報戦略に直結します。その事を理解し経営戦略に広報があっているかを常にチェックしておくことが大切になります。せっかくの広報が戦略とまったく違った形で行われていては本末転倒だからです。
学校法人の場合、経営戦略という言葉はあまりなじみがなく、学校のビジョンと言った方がいいでしょうか。同じ意味ですが。。。
理事長や学長のパブリックコメントがその方向性を示すといってもいいと思います。
そのくらい広報活動と組織の掲げるビジョンとは表裏一体であるということです。

ステークホルダーの声をリサーチ

大学を取り巻くステークホルダーは多種に渡ります。そのそれぞれのステークホルダーの声に耳を傾けるのも広報担当者には大切です。
それぞれの対象者が学校に対してどのような印象を感じているのか、率直に思っているものは何か。その声をリサーチすることが大切です。その声なき声を咀嚼して判断して外に広報する。そういう役割があると7091は思うのです。

アンテナを張る

これはどこに情報が転がっているか分からないという事です。そして情報の価値を感じとらなければいけません。
この情報はステークホルダーの誰に向けてどう発信できるか。何の媒体に発信すれば一番効果的かなど、瞬時に感じ取らなければいけません。そのためにも学内外の情報に敏感になることが大切です。

雑談が大事

学内外の人と他愛もない話をしていると、ふと情報がポロリと落ちてくることもしばしばあります。広報マンは時間があればうろうろ歩き回るのも大切な仕事の一つかもしれません。
デスクに座ってばかりでは有益な情報を得られることも中々むずかしいでしょう。

取材力が鍵

結果的に、広報に携わるという事はいかに情報を集約できるか。埋もれている情報を広い、磨きをかけて外に発信できるかが大切になると思います。そのためにも取材して足で稼ぐことが最終的には大切になってくると思うのです。取材力です。地味ですが、受け身の状態ではいい情報を入手することは厳しいでしょう。
そのために無駄だと思われることにも目を向けその中にきらりと光るネタを拾う。そしてそのネタを磨き、発信したい対象者に向けて分かりやすく伝える。
まさにブログ運営と似ていますね。書きながら思ってしまいました。

まとめ

広報一つとっても幅広い業務であることを振り返りながら改めて感じることが出来ました。
それだけ広報に携わることは魅力的で面白いと感じるのです。
しかし、それだけリスクも大きいです。そしてその役割も大きいです。
そんなことを振り返りながら綴ったのでした。
いつかまた縁があればその経験を生かしてみたいものです。

7091

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